【ご報告と御礼】『近藤譲講演会2018』(12/30)

2019年、早いもので、年が明けてから1週間が経ちました。皆様、お正月休みは楽しく過ごせましたでしょうか。今年も素敵な一年になりますようお祈り申し上げます。

ご報告が遅くなりましたが、12月30日に両国門天ホールで行われた『近藤譲講演会2018:講演とオープン・ディスカッション』は、多くの方々にお越しいただき、盛況のうち無事終了いたしました。

講師の近藤譲先生に深く感謝いたします。また、年末のお忙しいところご来場いただきました、受講生の皆様に心より厚く御礼申し上げます。

「音楽と自然」という大きなテーマでしたが、近藤先生特有の論理的な展開と思考、そして機知に富んだ弁舌のお陰で、講演会は非常に興味深く素晴らしいものとなりました。

オープン・ディスカッションでは活発な質問が相次ぎ、様々な観点からのご意見がお伺いできた貴重な時間でした。近藤先生も「凄く活発に発言していただいて、大変嬉しかったです」と喜びと共にフロアの皆様に感謝の意を表しました。

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◎講演会で特に興味深かった内容を少しご紹介します。

ポーランドの美学者、タタールキエヴィッチ(Wladyslaw Tatarkiewicz, 1886-1980)によれば、芸術について議論するとき、芸術に当たるものは、古代ギリシャでは、テクネ(技術)、作る人の「能力」が焦点となる。中世では、アルス、同じく技術と訳されるが、技術(または技法)の「知識」が大事。近代では、作家が作り出したもの、つまり、「作品」に芸術の議論の焦点を当てる。

そして、いまは? いまの時代は、聴く人がどう聴くのかに主眼を置く。タタールキエヴィッチの「能力」「知識」「作品」の後に来るのは「知覚」である、と近藤先生は語る。
つまり、「聴く側が作るもの」の視点から音楽を捉える。これは自然を体験するときと変わらない。

作曲家の意図とは別に、聴いている人がどう知覚するのかの問題である。音楽、特に芸術音楽はそういう視点から論じられていく必要があり、このような考え方は作曲家にも影響を与えるだろう。

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2017年1月の講義以来、ほぼ2年ぶりに行われた今回の講演会は、作曲家の星谷丈生と研究者の沈孝静(しむ ひょじょん)が「Buncademy Reunion」(ブンカデミー・リユニオン)として主催・企画を担当した、初めてのイベントでした。

Buncademyの理念はそのまま引継ぎ、活動はもう少し個人的に行う形で、質の高いコンテンツの発信を目指して活動を展開していきたいと思います。

本年度のスケジュールはまだ未定ですが、また皆様に良いお知らせができるように頑張りますので、どうぞ、あたたかく見守っていただけたら幸いです。

 

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