[ご案内]3月24日に開催予定のBuncademy Reunionの春の企画について、まず、第2部の午後の講演会(14時開演)についてご案内いたします。
作曲家の近藤譲さんが講演予定の午後の講座「トム・ジョンソンの音楽をめぐって」の企画名は、『作曲家が語る作曲家』です。この企画は、2016年6月からBuncademyの新企画としてスタートし、第1回目は、たかの舞俐さんによる「たかの舞俐、リゲティを語る」が2回に渡って行われ、 ご好評とご盛況のうちに幕を閉じました。
第2回目は、「近藤譲、トム・ジョンソンを語る」という題目で、同年に開催を計画していましたが、弊社の事情により実施できなかった企画です。2年以上が経ちましたが、皆様のご声援に支えられ、Buncademy Reunion主催で、ついに開催が実現できるようになりました。
『作曲家が語る作曲家』は、独自の音楽世界を構築している優れた作曲家をお招きし、彼らの音楽に影響を与えた作曲家についてお話を伺いたいという趣旨で企画しました。
この講座では、単に作曲家が影響を受けた作曲家について語ることに留まるのではなく、該当作曲家に直接作曲を学び、指導を受け、または、その作曲家の友人や同僚として親密に音楽的な交流をした/している作曲家が彼らの師匠または友人についてじっくり語ります。
それを通じて、偉大なる作曲家の音楽と音楽思想をより的確に把握し、より広い視点から深く掘り下げて考えます。なお、レッスンで交わした会話など、一般的には知られていない貴重なお話もお伺いできると思います。
第1回目は、たかの舞俐さんが、師匠のリゲティについて講演したことに対し、第2回目は、近藤譲さんが、彼の長年の友人である、トム・ジョンソンについて語ります。
アメリカのミニマル音楽の作曲家である、トム・ジョンソン(Tom Johnson, 1939~ )は、単純な数例や順列・組み合わせ、数式等の数学の理論を用い、音楽を構築するロジカルな作風で知られています。また、音楽とテキストとの関係性に興味を持ち、ナレーションを用いた作品や、視覚的な要素を融合し演劇的な効果を試みした作品も多数あります。
1990年代以降は、自己相似性(フラクタル幾何学の基本性質)を持つパターンの使用がよく見受けられます。代表作としては、『The Four-Note Opera 』(1972)、『Rational Melodies 』(1982)、『Narayana’s Cows』(1989)、『Music for 88』(1992)等があります。
厳格な論理性を追及する理知的ミニマル音楽の巨匠、トム・ジョンソンの音楽を、友人の近藤譲さんがどのような観点から、どのようにお話を展開していくのか、非常に興味津々です。この機会をお見逃しなくぜひご参加ください。
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当日は、午前と夕方に別の講座もあります。近藤譲講演会とともに、そちらもご注目ください。詳細は別の投稿でまたご案内いたします。
◆ 日時: 2019年3月24日(日)
◆ 場所: 両国門天ホール
Event 1[午前の講座]
星谷丈生 講演会:開演 11時
Event 2[午後の講座]
近藤譲 講演会:開演 14時
『作曲家が語る作曲家』Vol.2 近藤譲
「トム・ジョンソンの音楽をめぐって」
Event 3[夕方の講座」
石塚潤一 講演会:開演 17時
◆ 受講料
1.午前の講座: 1000円
2.午後の講座: 2000円
3.夕方の講座: 1000円
☆ お得な3回通し券が、3000円(2回通し券はありません)
◆ ご予約:受講希望の講座名、参加者のお名前のフルネームと連絡先を記入し、メール info@buncademy.co.jp にてお申込みください。
● 本イベントは、開催前日までの予約制です。当日の予約は承れませんのでご了承ください。当日券は、残席がある場合のみ、販売いたします。